スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やさしい浄土真宗の教え §3 阿弥陀仏の救いは平生から

§3 阿弥陀仏の救いは平生から

前回までのレクチャーで、
阿弥陀仏の作ってくれたシステムが、
衆生を極楽浄土に「往生」させて、
最終的に「成仏」させてくれることは、
よい子のみんなは、わかってもらったと思います。

ところで、このシステムによって衆生が救われるのが、
「死後」じゃなくて「平生」だっちゅうことを、
法然上人が明かにしてくださっています。(注1)

親鸞聖人はこれを踏まえて、
「願成就文」に基づいて阿弥陀仏の本願を見たならば、(注2)

★衆生が「信楽」を得たその瞬間に、
「往生」が確定して「成仏」も確定する。

ことを明らかにしてされているわけですわ。(注3)

浄土真宗では、これを「不体失往生」と言います。(注4)

せやから、「不体失往生」の根拠は、
「願成就文」の「即得往生住不退転」じゃなきゃアカンのですわ。(注5)


【今日のまとめ】
 1、阿弥陀仏の作ってくれたシステムで救われるのは「平生」である。
 2、そのことは法然上人が明かにしてくださった。
 3、親鸞聖人は「願成就文」に基づいて阿弥陀仏の本願を見ることにより、
  「信楽」を得たその瞬間に、「往生」が確定して「成仏」も確定することを明かにした。
 4、浄土真宗では、このことを「不体失往生」と言う。
 5、したがって、「不体失往生」の根拠は「願成就文」の「即得往生住不退転」でなければならない。

※次回は、「信楽」と「正定聚」の関係ね♪



――――――――――――――――――――――――――――――――――
注1 以下の文参照。

問うて云く。
摂取の益をかうぶる事は、平生か臨終か、いかん。

答えて云く。
平生の時なり。そのゆえは、往生の心まことにて、わが身を疑う事なくて、来迎をまつ人は、これ三心具足の念仏申す人なり。
この三心具足しぬれば、必ず極楽にうまるという事は、観経の説なり。

かかる志ある人を阿弥陀仏は、八万四千の光明をはなちて、てらし給うなり。

平生の時、照しはじめて、最後まで捨て給わぬなり。
故に不捨の誓約と申すなり。
「念佛往生要義抄」(昭法全六八七頁)

なお、善慧房証空上人も「この世での救い」を積極的にお説きになられていることは、晄かである。

参照 親鸞会教義の相対化・77(投稿)


注2 参考までに、サンスクリット文『無量寿経』願成就文は以下の通り

●およそいかなる衆生であっても、アミターバ如来の名前を聞き、そして聞いてから、深い志によって、たとえ一度でも、浄らかな信を伴った心を起こすならば、彼ら全ては、この上ない完全な正覚より後退しない境地にとどまるのである。

 ★「浄らかな信」(プラサーダ、信楽)を伴った心を起こした人が、
             ↓
 ★「完全な正覚より後退しない境地」(住不退転・正定聚)になる。

ということが述べられている。



注3 親鸞聖人が「若不生者」を「極楽浄土への往生」と解釈されながら、本願成就文の内容を踏まえて「平生業成」「現生不退」の意味を十八願に補っておられることは、『尊号真像銘文』を見れば明かである。

『尊号真像銘文』から抜粋:

----------------------------------------------------------------------
この至心信楽は、すなわち十方の衆生をしてわが真実なる誓願を
信楽すべしとすすめたまえる御ちかいの至心信楽なり。
----------------------------------------------------------------------
※「信楽に生まれさせる御ちかい」でなく、
「信楽【すべしとすすめたまえる】御ちかい」であることに注目!

----------------------------------------------------------------------
如来より御ちかいをたまわりぬるには、尋常の時節をとりて、臨終の称念をまつべからず。
ただ如来の至心信楽をふかくたのむべしとなり。
この真実信心をえんとき、摂取不捨の心光にいりぬれば、正定聚のくらいにさだまるとみえたり。
----------------------------------------------------------------------
※さすがに「平生業成」「現生不退」の意味を補っておられることに注目!
本願成就文の内容もちゃんと踏まえて本願文を解釈されていることが拝察されます。

----------------------------------------------------------------------
「若不生者 不取正覚」というは、若不生者は、もしうまれずは、というみことなり。
不取正覚は、仏にならじとちかいたまえるみのりなり。このこころはすなわち、
至心信楽をえたるひと、わが浄土にもし生まれずは、仏にならじとちかいたまえる御のりなり。
----------------------------------------------------------------------
※それでもなお、「若不生者」を「【わが浄土に】もし生まれずは」としか解釈されていません。


注4 『口伝鈔』参照
 上人[親鸞]のたまはく、先師聖人[源空]の御とき、はかりなき法文諍論のことありき。善信(親鸞)は、「念仏往生の機は体失せずして往生をとぐ」といふ。小坂の善恵房[証空]は、「体失してこそ往生はとぐれ」と[云々]。この相論なり。
 ここに同朋のなかに勝劣を分別せんがために、あまた大師聖人[源空]の御前に参じて申されていはく、「善信御房と善恵御房と法文諍論のことはんべり」とて、かみくだんのおもむきを一々にのべまうさるるところに、大師聖人[源空]の仰せにのたまはく、善信房の体失せずして往生すとたてらるる条は、やがて「さぞ」と御証判あり。善恵房の体失してこそ往生はとぐれとたてらるるも、またやがて「さぞ」と仰せあり。
 これによりて両方の是非わきまへがたきあひだ、そのむねを衆中よりかさねてたづねまうすところに、仰せにのたまはく、「善恵房の体失して往生するよしのぶるは、諸行往生の機なればなり。善信房の体失せずして往生するよし申さるるは、念仏往生の機なればなり。〈如来教法元無二〉(法事讃・下)なれども、〈正為衆生機不同〉(同・下)なれば、わが根機にまかせて領解する条、宿善の厚薄によるなり。念仏往生は仏の本願なり、諸行往生は本願にあらず。念仏往生には臨終の善悪を沙汰せず、至心信楽の帰命の一心、他力より定まるとき、即得往生住不退転の道理を、善知識にあうて聞持する平生のきざみに治定するあひだ、この穢体亡失せずといへども、業事成弁すれば体失せずして往生すといはるるか。本願の文あきらかなり、かれをみるべし。つぎに諸行往生の機は臨終を期し、来迎をまちえずしては胎生辺地までも生るべからず。このゆゑにこの穢体亡失するときならでは、その期するところなきによりてそのむねをのぶるか。第十九の願にみえたり。勝劣の一段におきては、念仏往生は本願なるについて、あまねく十方衆生にわたる。諸行往生は、非本願なるによりて定散の機にかぎる。本願念仏の機の不体失往生と、非本願諸行往生の機の体失往生と、殿最懸隔にあらずや。いづれも文釈ことばにさきだちて歴然なり」。



注5 親鸞聖人の言葉の用例から、【若不生者 不取正覚】と【即得往生 住不退転】を時間軸上の配置すると以下のようになる。

【若不生者 不取正覚】
★「若不生者 不取正覚」というは、若不生者は、もしうまれずは、というみことなり。
不取正覚は、仏にならじとちかいたまえるみのりなり。このこころはすなわち、
至心信楽をえたるひと、わが浄土にもし生まれずは、仏にならじとちかいたまえる御のりなり。
『尊号真像銘文』(1)

★「若不生者不取正覚」といふは、ちかひを信じたる人、もし本願の実報土に生れずは、仏に成らじと誓ひたまへるみのりなり。
『尊号真像銘文』(10)

至心信楽をえたるひと→わが浄土に生まれる!
ちかひを信じたる人→本願の実報土に生れる!


「来迎」といふは、「来」は浄土へきたらしむといふ、これすなはち若不生者のちかひをあらはす御のりなり。穢土をすてて真実報土にきたらしむとなり、すなはち他力をあらはす御ことなり。
『唯信鈔文意』

若不生者のちかひ=穢土をすてて真実報土にきたらしむ!


【即得往生、住不退転】
★「即得往生」は、信心をうればすなわち往生すという、「すなわち往生す」というは、不退転に住するをいう。「不退転に住す」というは、即ち正定聚の位に定まるなり、「成等正覚」ともいえり、これを「即得往生」というなり。
『唯信抄文意』

信心をうれば→すなわち往生す=不退転に住す=正定聚の位に定まる=成等正覚=即得往生


そんでもって『尊号真像銘文』の(1)の方を読むと、
「若不生者 不取正覚」よりも時間的に前の時点で、

真実信心をえんとき→摂取不捨の心光にいる→定聚のくらいにさだまる

とある。

★如来より御ちかいをたまわりぬるには、尋常の時節をとりて、臨終の称念をまつべからず。
ただ如来の至心信楽をふかくたのむべしとなり。
この真実信心をえんとき、摂取不捨の心光にいりぬれば、正定聚のくらいにさだまるとみえたり。
『尊号真像銘文』


つまり「即得往生 住不退転」と「若不生者 不取正覚」を時間軸上に配置すると、

 真実信心を得る→正定聚のくらいにさだまる→・・・・→極楽浄土へ往生→成仏
             ↑                ↑
          「即得往生、住不退転」      「若不生者 不取正覚」

となる。
スポンサーサイト

comment

Secre

No title

講義3、たいへ~ん解り易いね。これだけ文証が出揃うと壮観だね~。

会にいたころ、「一念往生」「平生業成」「現生不退」などの言葉は、毎回のように聞いた。
それなり教えてももらった。
但し、教義の根本ともいえる、『若不生者』の「生」の解釈が間違ってしまうと、後は何もかもが、かすんでしまっている? 

会は、時には変化球を投げながらの遠吠えなどもしているが、種々の情報を たわごと、捏造などと言いたいなら、当然名誉毀損の訴えを起すとか、
苦笑さんの言われる「尊号真像銘文」「唯信抄文意」は、『若不生者』の「生」は当益の
”文証にはならぬ”と・・正々堂々真正面から論破・・すべきだ。

No title

>もとがくとさん
どうです?
40回近くもタラタラ更新してた某企画のサイトより、
一億倍ぐらい、スッキリしててわかりやすいでしょ?(笑)

ちゃんと善知識方の御教導の通りに解説したら、
あんなわけわかめなヘンテコドグマになんて、絶対にならへんのです。

まったく。
ショウモナイネット対策や嘘つき勧誘とかしてないで、
私よりわかりやすく正確に親鸞聖人の教えを説く努力でもせえ!
と言いたくなります(苦笑)。

No title

(必ず極楽に)生まれさせてやるが最初に有って(若不生者)、
それを疑いなく信じられるから(信楽)、この世から大きな喜びとなる。
現在はお西の方で聴聞させていただいてますが、浄土真宗の基本はやはりこの部分ですね。
わかりやすい説明ありがとうございます。南無阿弥陀仏

No title

>つまり「即得往生 住不退転」と「若不生者 不取正覚」を時間軸上に配置すると、
>真実信心を得る→正定聚のくらいにさだまる→・・・・→極楽浄土へ往生→成仏
>             ↑                ↑
>          「即得往生、住不退転」      「若不生者 不取正覚」
>
上記につきまして、私の読解力不足のため曖昧な点ありますので、確認方、教えて頂けますと幸いです。

①「真実信心を得」た後、いつ、「正定聚のくらいにさだまる」のでしょうか?
②さらにその後、いつ、「極楽浄土へ往生」するのでしょうか?
③上記と関連して、現生正定聚・当生滅度の、現生・当生の分岐点は、いつなのでしょうか?

聖教からの引用まじえて、ご教授願えますと大変うれしく思います。

No title

>章さん

>(必ず極楽に)生まれさせてやるが最初に有って(若不生者)、
>それを疑いなく信じられるから(信楽)、この世から大きな喜びとなる。
   ↑
そうそう!その通りですよ!
浄土門の教えてとして、ごくごく当たり前のことなのに、
ヘンテコドグマを注入されて、バイアスがかかってしまった人は、
そんな当たり前のことが、まともに理解できなくなってるんですよね(苦笑)。

長い間蓄積されてきたものがありますから、
やっぱ西本●寺には、非常に優れた方がいっぱいいて、
そういう方から聴聞する機会もいっぱいありますから、
偏見なしで、聴聞されることを私もお勧めしますね。
(まあ、どこにでもアカン人はいるもんですが。。)

章さんのように、きちんと理解できる方がいると、
私も解説していて、嬉しくなります。

南無阿弥陀仏

No title

>教えて下さいさん

>上記につきまして、 私の読解力不足のため曖昧な点ありますので、確認方、教えて頂けますと幸いです。
>聖教からの引用まじえて、ご教授願えますと大変うれしく思います。

イヤです。お断りします。v-8

根拠を挙げて、私の能力でできる限り、
これ以上ないぐらいわかりやすく解説しておりますので、
それでもわからないのであれば、
どうぞ、わかるように教えてくれる方にお聞きください。

それに、初対面の挨拶も自己紹介もなく、
一方的に複数の質問をするようなKYな方は、
シカトすることにしておりますので、悪しからず。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

>非公開さん
ははは(笑)。

非公開さんのような私のファン(?)で、
私を本当に必要とする人のためであれば、
微力ながら、できる限り力になりたいと思いますが、
KY慇懃無礼野郎の、既に解説済みの質問に解答する程、
私はお人好しでも暇人でもありませんからね(笑)。

それに私は、
講議に遅刻してきたくせに、講議終わった後に、
さっき講議で解説したことを、
当たり前のような顔して質問してくるようなKY野郎は、
大大大キライですからね(笑)。
プロフィール

苦笑(本物)

Author:苦笑(本物)
「後生の一大事がわかってない」
「秋葉原の連続殺人犯を思わせる」
「どす黒い、蛇のような心」(これは後に撤回)

みんなの人気者(?)苦笑が言いたい放題暴れます。
賛成でも反対でもコメントは大歓迎!
放置プレイにするか、愛(?)を込めて返事を書くかは、
その時の気分しだいだけどね(笑)。

メル友慕賞中!!
nigawaraihonmono@gmail.com

※私にメールで質問してもエエけど、
 解答はQ&Aでみんなにシェアするかもしれません。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。